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佐賀女性7人連続殺人事件の真相に迫る

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佐賀女性7人連続殺人事件の真相に迫る

佐賀女性7人連続殺人事件とは佐賀県で13年間の間に7名もの女性が殺害された事件の総称で、いまだに未解決事件です。
そして、その殺害された女性の6名もが水曜日に失踪していることから、別名「水曜日の絞殺魔事件」とも呼ばれています。
この事件の中で3件の絞殺事件に関しては、同じ場所で遺体が発見されていた事もあり、同一犯の実行による「北方事件」とも呼ばれています。

事件の概要

1975年から1989年の13年間の間に7名の絞殺事件が、佐賀県でおきました。が7名の絞殺事件とも未だに犯人が捕まっておらず、裁判で犯人不在のまま未解決事件として処理されています。
この佐賀7人連続殺人事件には殺害内容に大きく酷似している部分が多く、同一犯の実行による噂があります。
その酷似している部分は次の通りです。

①7人のうち6人の失踪が水曜日に集中している事
②7人のうち5人が絞殺による殺害
③全て夕方から夜にかけての犯行
④7人全てが女性

それでは7人の殺害事件を1つづつひも解いていきましょう!

第1の事件(1975年8月27日水曜日)

佐賀県の北方町でクラブKのホステスをしている母と2人暮らしの中学校1年生の「山崎十三子さん(12歳)」は失踪当日自宅に友人を呼び遊んでいた、19時頃に友人達が帰宅し、その後失踪。
0:30分頃に十三子さんの母親が帰宅した際、十三子さんの姿が見当たらなく、室内も荒らされて形跡もないことから、警察は顔見知りのjん物の犯行の可能性が高いとみて失踪事件として捜査を開始した。
その後5年間もの歳月が流れた1980年6月27日、近所の須古小学校のプールに隣接しているトイレ内の便槽から白骨遺体として発見された。

第2の事件(1980年4月12日水曜日)

佐賀県大町町に住む「百武律子さん(20歳)」は自信がアルバイトをしている喫茶店を午後11時30分に終え、帰宅の際、失踪している。
律子さんは両親と姉妹達と実家暮らしだったが、この日は父親が入院中で母親も付き添いの為病院に外泊、姉妹達も友人宅に遊びに出かけており、1人だった。
室内には争った形跡がないことから、知人による犯行が疑われた。
そして、捜査線上にあがってきたのが、第1事件の被害者十三子さんの母親が勤務していたクラブKの客A、Aは当時律子さんの姉と同棲していたが、事件当日佐賀市内のバーで午後11時頃まで飲んでいたが、律子さんの失踪時刻と推定される時間にはアリバイが明確でなく、別件で婦女暴行の容疑で逮捕されている。

4月16日に律子さんの自宅に脅迫状が届き、A宅の家宅捜索で脅迫状に使用された便箋と同じものが発見された。
さらに筆跡鑑定でもAが書いたものと判明した。
そのためにAを脅迫容疑で逮捕したが、律子さん殺害については否認し続けていた。
その2か月後1980年6月24日須古小学校の北川校舎内にあるトイレ便槽内から全裸遺体で発見される事となる。
死因は首を絞められたことによる窒息死であり、性的暴行は受けていなかった。
第1事件と同じ小学校、そして、便槽内という事で同一犯人の犯行が疑われた。
しかも、律子さんは普段から「20歳の誕生日に自殺したい」と周囲に漏らしており、失踪翌日がまさに律子さんの誕生日だったことも、より一層事件を謎めかしたものとなっている。

第3の事件(1981年10月7日水曜日)

白石町の縫製工場に勤務している「池上千鶴子さん(27歳)」は退社後の5時30分頃、近くのスーパーマーケットで発見されたのを最後に行方がわからなくなっている。
この場所では、車に乗った30代位の男性と会話をしている所が目撃されている。
その後10月21日に中原町の空き地で遺体で発見された。
現場は周囲が柵で覆われており、簡単に人が出入りできる場所ではなく、勤務先の制服を着用しており首には電気コードが巻かれた状態で、死因は首を絞められたことによる窒息死であった。

第4の事件(1982年2月17日水曜日)

北茂安町の学校から帰宅途中に行方不明になったのは「小学生Aさん(11歳)」午後4時20分頃友人2名と帰宅途中、消息がわからなくなったという。
失踪当日、周辺では白い車に30代~40代位の男が近隣を徘徊しており、女性や女子中学生などに声をかけるなどした不審者が目撃されている。
そして、失踪翌日の2月18日、北茂安中学校付近のみかん畑で、Aさんの遺体が発見され、ランドセルを背負ったまま下半身は裸、首にはストッキングが巻かれた状態で、死因は首を絞められた事による窒息死だった。しかし性的暴行をされた痕跡があり、過去の3件の事件とは違いがある。
遺体発見の翌日2月19日には北茂町の公共の場所宛に「誘拐して金を要求するつもりだったが、本人が騒いだため殺害した」と書かれた葉書が届いた。

第5の事件:北方事件①(1987年7月8日水曜日)

武雄市の「藤瀬澄子さん(48歳)」は近所の料亭で中居の仕事をしていたがこの日、仕事帰りに同僚と温泉街で飲み、午後9時35分頃友人と別れた後、失踪している。
友人と別れた場所から自宅までは約1kmだった為、日付が変わっても帰宅しない澄子さんを心配し、夫が捜索願を提出した。
その後、1989年1月27日北方町の雑木林にて白骨化した澄子さんが発見された。

第6の事件:北方事件②(1988年12月7日水曜日)

北方町の主婦「中島清美さん(50歳)」はバレーチームに所属しており、その練習に徒歩でスポーツセンターに向かった。
スポーツセンターの練習場は自宅から700m程度で、普段は練習仲間と2人で通っていたが、この日は練習仲間が休みのため、1人で出かけていた。
午後10時50分頃、清美さんの次女が仕事を終え帰宅したときには、清美さんはまだ帰宅していなく、いくら待っても帰宅しない為、バレー関係者に連絡したところ、清美さんが練習に来ていない事が発覚した。
清美さんの父と周辺を捜索してみたが、見当たらず午後2時過ぎには警察署に捜索願を提出した。
その後北方事件①の被害者澄子さんと同様の雑木林にて遺体を発見、やはり首を絞められた事による窒息死。

第7の事件:北方事件③(1989年1月25日水曜日)

北方町に住んでいる「吉野タツ代さん(37歳)」は夕食中に外出したまま失踪した。
タツ代さんは北方町の縫製工場で働いており、仕事を終えたタツ代さんは7時15分頃家族と夕食の席についていたが、7時25分頃掛かってきた電話に出て、20秒ほど会話し、「友人がパンクしたから送ってくる」と言い残し外出している。
その後タツ代さんは、自宅より3kmほど離れたボーリング場の駐車場である男の車の助手席で目撃されている。
その後、1989年1月27日に第5、第6の被害者と一緒に志久大峠の雑木林で発見されている。

犯人逮捕(北方事件)

1989年1月27日北方町の山林近くでドライブ中の夫婦が崖下に女性の遺体を発見し、警察に通報をした。
被害者は北方事件の第5、第6、第7の遺体が現場周囲2キロ圏内発見された。
その中で第7の事件で吉野タツ代さんと交際中の「松江輝彦(26歳)」が別件逮捕された。
松江は警察の事情聴取で「車内で女友達の写真を見つけられ、口論となりカッとなりタツ代さんを殺害した」と自供したが、物的証拠も発見されなかったため、立件を見送った。

ところが、警察は2002年6月11日に窃盗容疑で服役中の松江を再逮捕し、7月7日に3件の殺害容疑で起訴に踏み切った。
検察は状況証拠のみで裁判に挑んだ。

裁判

提示された状況証拠として
・駐車場で吉野タツ代さんが乗った車が、松江と同じ車種だった事。
・タツ代さんの遺体に失禁跡があり、松江の車の助手席からも人間の尿が検出された
・タツ代さんの遺体に松江の唾液が付着していた

これらを元に検察は死刑を求刑するが、物的証拠の乏しさに加えて、取り調べ中に違法行為があり誘導による供述があったと強引に自白させたとして、第1審では無罪判決となる。

 

被害者や被害者家族

・第1の事件(山崎十三子さん(12歳)中学生
・第2の事件(百武律子さん(20歳)喫茶店アルバイト
・第3の事件(池上千鶴子さん(27歳)繊維工場勤務
・第4の事件(小学生Aさん(11歳)小学生
・第5の事件(藤瀬澄子さん(48歳)料亭の中居
・第6の事件(中島清美さん(50歳)主婦
・第7の事件(吉野タツ代さん(37歳)縫製工場勤務

こう見ても、年齢もバラバラで勤務先等も違い、あまりにも違いがありすぎるため、同一犯の可能性は極めて少ないと思います。

容疑者の詳細

松江輝彦

松江は根っからの悪人、九州4県での窃盗容疑が127件
被害総額440万円に上ることを確認した。このうち5件の窃盗(被害総額34万円)と覚せい剤取締法違反とし、福岡地検に送検され、捜査を終結させている。

3つの考察

3人の絞殺魔

この7件の事件が全て水曜日に集約されている事や窒息死による死亡、女性に対しての被害が続いている事で、全ての殺害が同一犯による犯行とされていますが、私はこの7つの事件には3名の容疑者があがってくると思います。

グループ分けとして

①第1の事件、第2の事件は小学校の便槽へ遺体遺棄をしたという事でこの2件の犯行は同一犯

②第4の事件、こちらは目撃情報もあり、他の殺人とは明らかに違いがあります。

③第3,第5,第6、第7の事件は同じ北方事件として手口等が全て同じ、又この犯人は私は松江だと思います。
状況的に付き合っていたという事や状況証拠が多いという事があげられます。

絞殺の性癖

佐賀7人絞殺魔事件は、一種の快楽殺人だと思います。
人を殺害するのにはあまりにも幼稚な計画であり、死体遺棄の方法があまりにも杜撰な様子。
仮にすべての犯人が同じだと仮定しても、「絞殺」にこだわりを持った犯人ではないかと思います。

隣人という仮面

この犯行には大きな共通点がもう1つあります、それは全て失踪から始まっているという事です。
争った形跡が無い(第4の事件以外)という事は、警察が睨んでいるとおり、顔見知りの犯行がとても強いです。
隣人という仮面をかぶった犯人は、私たちのすぐ隣にいるのかもしれません。

事件のまとめ

今回の佐賀女性7人連続殺害事件を取り扱いさせて頂きましたが、3つの考察でものべさせて頂きましたが、今回の事件は現在の防犯カメラ社会では実行できない状況ではあり、今後、ここまで容疑者すら見当たらない事件は無いのではないでしょうか?
ただ、隣人や知人が犯行に携わっていたとしたら・・・
この事件は未解決のまま幕を閉じようとしていますが、犯人には自らの犯した罪を一生背負って行って欲しいですし、亡くなった被害者の方のご冥福と遺族の方の安らかな暮らしをお祈り申し上げます。

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